積水ハウス、ブランド材選べる住宅 柱に秋田杉など

積水ハウス、ブランド材選べる住宅 柱に秋田杉など

2016/4/25 23:47

日本経済新聞 電子版

積水ハウスは今月末をメドに秋田杉や木曽ヒノキなど国産ブランド材を柱の素材に選べる高級住宅を発売する。外壁には日本の伝統的な装飾を施す。1棟あたりの平均価格は3500万円前後となる見通しだ。素材の良さなどを強みに高所得者層の需要を掘り起こす。

同社の木造住宅シリーズ「シャーウッドグラヴィス」の中高級製品として投入する。価格は1坪あたり税抜き69万円からで、月30棟の販売を目指す。

柱の素材は吉野杉や美作ヒノキなどを含めた10の国産ブランド材から選べる。梁(はり)部分にブランド材を使ったプレミアムモデルも設定。外壁には「櫛引き」と呼ぶ伝統的な装飾を採用する。日本家屋になじみの深い縁側なども造れる。建物の断熱性も高めた。

政府は戸建て住宅などに良質な国産木材の使用を促している。14年度に31.2%だった木材の国内自給率を20年度に50%まで引き上げる目標を掲げている。