スギ材の曲がり制御 岐阜県森林研が技術開発 日経新聞

スギ材の曲がり防ぎます 岐阜県森林研が技術開発

2018/9/13 22:00 日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35335170T10C18A9L91000/
  岐阜県森林研究所(岐阜県美濃市)は、大手製材会社の中国木材(広島県呉市)や長良川木材事業協同組合(岐阜県郡上市)と組み、製材したスギ材の曲がりを矯正する技術を開発した。太い丸太から複数の角材を切り出すと、木が乾燥した時に反って曲がるのが問題だった。乾燥作業の前に、木を高温で蒸して曲がらなくした。岐阜県内の製材業に技術を普及させる。
角材にしたスギ材を高温で蒸して曲がりを防ぐ

角材にしたスギ材を高温で蒸して曲がりを防ぐ

丸太から切り出した角材を機械で乾燥させる前に、曲がる方向を勘案して交互に積み上げ、最高120度の温度で8時間蒸す。この結果、木が反って曲がることはなくなったという。県によると全国で初めて開発された技術という。

1本の丸太から複数の角材を切り出して乾かすと、それぞれの角材が中心から外側に向かって反る。4メートルの長さの角材だと2センチの幅の反りが発生するため、改めて削り直す必要があった。

岐阜県で植林されたスギは樹齢50年余りで、丸太の直径は27センチほどに育ったものが多い。中部の住宅では12センチ角のスギ材を使うことが多く、県産のスギの丸太からは複数の角材がとれる。これまでは、曲がりによる角材の目減りを想定する必要があったが、新技術を活用すれば無駄なくスギの丸太から角材を切り出せるようになる。